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脂性肌(オイリー肌)とは?まずは基本を知ることから
脂性肌とは、皮脂の分泌が多く、肌表面がテカりやすかったりべたつきを感じやすい状態を指します。医学的な診断名ではなく、あくまで日常の肌状態をわかりやすく表現したものです。
皮脂は本来、肌を守る大切な役割を持っていますが、分泌量が多いと毛穴の目立ちやテカりなどが気になりやすくなります。一方で「皮脂が多い=悪い」というわけではなく、向き合い方を間違えなければ快適に過ごすことができます。
脂性肌はなぜ皮脂が多く出るの?
皮脂の分泌量には、体質・ホルモンバランス・気温・湿度・生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。特に暑い季節は皮脂が増えやすく、ストレスや睡眠不足が続くと分泌量が変わることもあります。
また、肌の乾燥を補おうとして皮脂が多く分泌されるケースもあり、単純に「脂性肌」と決めつけず、肌の水分量にも目を向けることが大切です。
脂性肌はどんな人に多い?
10〜20代の若い世代に多い傾向がありますが、大人でも季節や体調によって脂性肌の状態になりやすいことがあります。特に夏は皮脂が増え、冬は乾燥とテカりが混在するなど、環境の変化でも左右されます。
男女問わず、生活リズムやスキンケアの方法によって皮脂量が変化するため、誰にでも起こりうる状態だと理解しておくことが大切です。
脂性肌の特徴を見分けるポイント
自分が脂性肌かどうかを判断するには、「どんな時にテカりやすいのか」「肌感覚はどうか」など、普段のクセに注目するのが有効です。ここでは、脂性肌に多く見られる特徴を紹介します。
特徴①:Tゾーンのテカりやすさが気になる
オイリー肌の代表的なポイントが、額・鼻まわり(Tゾーン)のテカりやすさです。時間が経つと皮脂が浮いてくる、あぶらとり紙が手放せないと感じる人は脂性肌の傾向があります。
Tゾーンの皮脂分泌は誰でも多めですが、脂性肌の場合は特にその度合いがはっきり出やすいのが特徴です。
特徴②:頬やあご周りもべたつきやすい
脂性肌の人は、Tゾーンだけでなく顔全体がべたつきを感じることがあります。特にあご周りは皮脂が溜まりやすく、季節の影響を受けやすい部分でもあります。
「顔全体が油っぽく感じる」という感覚が頻繁にある場合は、脂性肌の可能性が高いです。
特徴③:メイクが崩れやすい
皮脂はメイクを浮かせる原因となるため、脂性肌の人はメイクが崩れやすく、ヨレてしまうことがよくあります。特にファンデーションが浮きやすかったり、小鼻周りがよれやすい場合は、皮脂が関係している可能性があります。
夏場は特に崩れやすい傾向があり、皮脂をコントロールするケアが欠かせません。
特徴④:毛穴が目立ちやすい
皮脂が多いと、毛穴が開きやすく見えたり、ざらつきを感じることがあります。特に鼻周りや頬の毛穴が気になる人は、脂性肌やインナードライの可能性があります。
毛穴の目立ちは肌の乾燥や生活リズムとも関係しているため、「皮脂が多い=毛穴が詰まりやすい」わけではない点に注意が必要です。
特徴⑤:季節やストレスで皮脂量が変わりやすい
脂性肌の人は、気温・湿度・ストレスなどの影響で皮脂量が大きく変わることがあります。夏は特に分泌量が増え、冬は乾燥と油分のアンバランスが起こりやすくなります。
そのため、季節ごとにケア方法を調整すると、肌状態に合ったスキンケアがしやすくなります。
脂性肌を引き起こす原因
脂性肌になる背景には、体質だけでなく、生活習慣やスキンケアの癖が影響していることもあります。ここでは、皮脂が過剰に出やすくなる理由を詳しく見ていきます。
原因①:ホルモンバランスの影響
思春期やストレスが続く時期など、ホルモンバランスが変化すると皮脂分泌が増えることがあります。女性の場合は生理周期によって肌状態が変わりやすいことも一般的です。
ホルモンは自分でコントロールできない部分が多いため、焦らず肌状態に合わせたケアが必要です。
原因②:洗顔のしすぎによる乾燥
「皮脂が多い=たくさん洗えばいい」と考えがちですが、洗いすぎは逆効果です。必要な油分まで取り除いてしまうと、肌は乾燥を補うためにさらに皮脂を分泌しようとします。
その結果、テカりと乾燥の悪循環に陥ることもあり、洗顔は“適度”が重要になります。
原因③:油分の多いスキンケアやメイク
油分が多いアイテムを重ねすぎると、肌のべたつきが強く出る場合があります。特に夏場は皮脂が増えやすいため、テクスチャーの軽いアイテムを選ぶと負担が少なくなります。
ただし油分が必要ないわけではなく、過剰に使わないバランスが大切です。
原因④:偏った食生活・睡眠不足
脂っこい食事が直接的に皮脂を増やすわけではありませんが、栄養バランスが偏ったり睡眠不足が続くと、肌全体の調子が乱れやすくなります。
肌は生活習慣に影響を受けやすいため、スキンケアと同時に生活リズムも整えることが重要です。
脂性肌と上手に付き合うためのスキンケア方法
脂性肌は「皮脂を抑えること」だけを目的とすると逆効果になることがあります。大切なのは、皮脂を必要以上に取りすぎず、肌が快適に感じるバランスを整えることです。ここでは、日常で取り入れやすいスキンケア方法を紹介します。
ポイント①:洗顔は“やさしく・適度に”が基本
脂性肌の場合、洗顔は一日に2回までが基本です。皮脂が気になるからといって、何度も洗ったりゴシゴシこすったりするのはNG。必要な油分まで失われ、肌が乾燥を補おうとしてさらに皮脂が増えることがあります。
洗顔料は、泡で包むように洗うのがポイント。摩擦を避け、ぬるま湯で丁寧にすすぐだけで十分です。朝は皮脂が気になる場合のみ洗顔料を使用し、肌が乾燥している日はぬるま湯だけにするなど、状態に合わせて調整するのがおすすめです。
ポイント②:化粧水は“さっぱり系”より“水分補給重視”
脂性肌でも水分が不足している場合があり、皮脂が多いのに乾燥を感じる「インナードライ脂性肌」になっているケースもあります。そのため化粧水は、さっぱり系だけにこだわらず、「水分をしっかり与えるタイプ」を選ぶことが大切です。
大量にパシャパシャつけるよりも、少量ずつハンドプレスでなじませる方が摩擦も減り、肌も落ち着きやすくなります。
ポイント③:乳液やジェルは軽いテクスチャーを選ぶ
「脂性肌だから乳液はいらない」と思われがちですが、まったく油分を入れないと乾燥を感じ、皮脂が増えることもあります。油分は肌の水分保持を助ける役割があるため、軽めの乳液やジェルタイプの保湿を取り入れるのがおすすめです。
べたつきや重たさが苦手な人は、朝は少量、夜は少しだけしっかりめに使うなど、時間帯で使い分けると快適に続けられます。
ポイント④:皮脂対策の美容液は“部分使い”がおすすめ
皮脂を抑えるタイプの美容液や収れん化粧水は、全顔に使うと乾燥しすぎる可能性があります。小鼻や額など、皮脂が気になる部分だけに使うのが適切です。
肌全体のバランスを崩さないように、必要な場所だけにピンポイントで使うことがポイントです。
ポイント⑤:日焼け止めは“軽い仕上がり”のものを選ぶ
脂性肌の人は、重たく油分の多い日焼け止めだとテカりやすくなりやすいです。軽いジェルタイプや乳液タイプなど、使用感がサラッとしているものが使いやすい傾向があります。
メイクと合わせる場合は、皮脂崩れ防止系の下地との相性もチェックしておくと良いでしょう。
脂性肌でも快適に過ごせるアイテム選びのコツ
脂性肌のケアで失敗しやすい理由のひとつが、「自分の肌に合わないアイテムを選んでいる」ことです。ここでは、選ぶ際に意識したいポイントを詳しく解説します。
ポイント①:オイル成分が多すぎるものは避ける
保湿で油分は必要ですが、脂性肌の人はオイルが多いアイテムを重ねすぎるとべたつきやメイク崩れが強くなることがあります。保湿する場合は油分量よりも「水分補給と軽さ」を優先しましょう。
どうしても乾燥する日は、部分的に少量のオイルを使うなど、ポイント使いするのがおすすめです。
ポイント②:テクスチャーが軽いものを選ぶ
テクスチャーが軽いアイテムのほうが、肌が呼吸しやすく快適に使えます。ジェルタイプ、乳液タイプ、みずみずしい化粧水など、自分にとって心地よいものを選びましょう。
重たいクリームは必要ない場合が多いため、肌が“重い”と感じたら量や種類を見直すサインです。
ポイント③:敏感になりやすい時期は刺激の少ないものを
脂性肌でも、季節の変わり目やストレスが多い時期は肌が敏感になりやすく、普段使えていたものが刺激に感じることがあります。そんな時期は、低刺激処方やアルコール控えめのものを選ぶと安心です。
状態に合わせてアイテムを変える柔軟さが、脂性肌とうまくつき合うコツです。
ポイント④:収れん化粧水や皮脂ケアアイテムは“必要な部分だけ”
全顔に使うと乾燥を招きやすくなるため、皮脂が多い部分のみの使用が基本です。特に小鼻、額、あごなど、テカりやすい部分にピンポイントで使うことでバランスが取りやすくなります。
「皮脂=悪い」と考えず、過剰な分泌をコントロールするイメージで使いましょう。
ポイント⑤:崩れにくいベースメイクを選ぶ
脂性肌の人は、メイクの選び方によって快適さが大きく変わります。皮脂崩れ防止下地、サラッと仕上がるファンデーション、ルースパウダーなどを組み合わせることで、時間が経ってもテカりにくい仕上がりが作れます。
厚塗りすると皮脂を吸収しきれず崩れやすいため、薄づきで仕上げるのがポイントです。
脂性肌を悪化させない生活習慣
スキンケアをどれだけ丁寧に行っても、生活習慣が乱れていると脂性肌の悩みが長引くことがあります。肌は生活リズムに影響を受けやすいため、毎日の習慣を見直すことで、皮脂のバランスが整いやすくなります。
ポイント①:睡眠不足を避ける
睡眠不足は、肌の調子が乱れやすい原因のひとつです。特に睡眠が足りていない日は、皮脂が過剰に出たり、肌がべたつきやすく感じる人も多いです。
夜更かしを避け、睡眠の質を高めるために、寝る前のスマホ使用を控えたり、照明を落としてリラックスできる環境を整えるのがおすすめです。
ポイント②:栄養バランスを意識する
脂っこい食事が直接的に皮脂量を増やすわけではありませんが、食生活が偏ると体全体の調子が乱れやすく、結果として肌にも影響が出ることがあります。
野菜・タンパク質・炭水化物をバランスよく摂る、食事の時間を整えるなど、無理のない範囲で改善していくと肌の調子が安定しやすくなります。
ポイント③:水分補給をこまめに行う
体の水分不足は、肌が乾燥に傾き、皮脂が多く分泌されるきっかけになることがあります。喉が渇いたと感じる前に、少量をこまめに飲む習慣をつけると、体のめぐりが整いやすくなります。
季節問わず、水分補給は脂性肌ケアの基本として意識しておくとよいでしょう。
ポイント④:ストレスをためこまない
ストレスが続くと肌の調子が乱れやすく、皮脂が増えることがあります。深呼吸や軽い運動、散歩、趣味の時間など、自分なりのストレス発散方法を持つことが肌の安定につながります。
脂性肌を助ける環境づくり
日々の生活環境を見直すことで、脂性肌の不快感を減らすことができます。特に季節の影響が大きい時期は、環境調整がとても役立ちます。
ポイント①:室内の湿度と温度に気をつける
エアコンは空気を乾燥させるため、肌が乾燥を補おうとして皮脂が出やすくなることがあります。特に夏の冷房や冬の暖房は肌への影響が大きいため、加湿器を併用したり、風が直接当たらないように調整しましょう。
湿度が低すぎると乾燥しやすく、逆に高すぎると不快感が増えるため、40〜60%を目安に環境を整えるのがおすすめです。
ポイント②:メイクの厚塗りを避ける
メイクを厚くすると皮脂との相性が悪く、崩れやすさが増す場合があります。脂性肌の人は、薄づきで仕上げた方が快適に過ごせる傾向があります。
必要な部分だけをカバーし、全体は軽く仕上げることで、皮脂崩れを最小限に抑えることができます。
ポイント③:髪が顔に触れないよう意識する
前髪やサイドの髪が肌に触れていると、摩擦や汚れによってテカりやすくなる場合があります。特に額は皮脂分泌が多いため、前髪を上げるだけでも快適さが変わることがあります。
脂性肌との上手な向き合い方
脂性肌は、「皮脂が多いからダメ」というものではなく、肌のタイプのひとつです。大切なのは、自分の肌の特徴を理解し、無理なく続けられるケア方法を選ぶことです。
向き合い方①:皮脂を“敵”にしない
皮脂は肌を守る大切な役割を持っています。必要な皮脂まで取り除こうとすると、かえって皮脂が増えたり、乾燥して不快感が長引くことがあります。過剰分だけコントロールし、必要な油分は残すことがポイントです。
向き合い方②:季節でケアを変える柔軟さを持つ
暑い季節は皮脂が増え、寒い季節は乾燥とテカりが混在します。脂性肌は季節の影響を受けやすいため、季節ごとにスキンケアを微調整することで、肌が快適に過ごしやすくなります。
向き合い方③:完璧を目指さず“今の肌に合うこと”をする
脂性肌は日によってテカり具合が違うことがあり、それは自然なことです。完璧にコントロールしようとすると疲れてしまうため、「今日は軽めの保湿にする」「今日は皮脂ケアを部分的にする」など、その日の肌に合わせた柔軟さが大切です。
まとめ|脂性肌はバランスを整えることで快適に付き合える
脂性肌は、皮脂が多いからといって過剰にケアする必要はありません。大切なのは、皮脂を取りすぎず、必要な水分と油分のバランスを整えること。
洗顔は適度に、保湿は軽く、環境や生活リズムも意識することで、脂性肌は快適に整いやすくなります。
今日から取り入れられる小さな工夫を積み重ね、自分の肌とやさしく向き合っていきましょう。

